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「南区訪問の月」おすすめの旅行コース

文・写真旅行作家ムン・チョルジン

評価未評価
PV 451

自然、文化、そして歴史が調和する釜山南区で充実した1泊2日を過ごせる旅行コースをご用意しました。

7月と8月は、釜山観光公社が指定した「南区訪問の月」でもあります。五六島(オリュクト)日の出公園から出発するハイキングプログラム「釜山南区ザ・ビギニング・ナムパラン1470」を利用したり、レストランや宿泊施設での割引サービスもいろいろ受けられます。

ハイキングのガイドさんといっしょに、美しい南区を歩いてみましょう。(*ザ・ビギニング・ナムパラン1470のお申込みは、釜山南区庁ウェブサイトから！)

おすすめコース

1日目：国立日帝強制動員歴史館–国連平和記念館–国連記念公園-釜山博物館-国連彫刻公園
2日目：二妓台公園–五六島-ウォーカーハウス-文化通り

1日目

国立日帝強制動員歴史館
国連平和記念館
国連記念公園
釜山博物館
国連彫刻公園

国立日帝強制動員歴史館

南区が一望できる丘の上に、国立日帝強制動員歴史館が建っています。韓国政府が収集した強制動員された労働者の手記、写真、関連する物などが展示されていて、日帝強占期における強制動員の実像がリアルに体験できる場所です。

釜山港は強制動員の出発地であり、強制動員された人の約22%が慶尚道出身者だという歴史を踏まえ、2014年、釜山南区に設立されました。子どもたちが遊べる「こども体験館」、屋上庭園、カフェなども整えられており、家族連れの観光客にも大変喜ばれています。しばらく夏の暑さを忘れ、歴史の勉強もできるスポットです。

釜山広域市南区虹谷路(ホンゴクロ)320番ギル100 / +82-51-629-8600
09:30 ~ 17:30（17:00以降入場不可） / 月曜日は定休日
都市鉄道：2号線モッコル駅1番出口→マウルバス南区9番に乗り換え→国立日帝強制動員歴史館下車
駐車：国立日帝強制動員歴史館駐車場

国連平和記念館

国立日帝強制動員歴史館からそう遠くないところに、国連平和記念館がある。数年にわたって続いた韓国戦争が終わり、停戦協定によって平和を勝ち取るまでの歴史が史実に基づき展示されている。平和の意味を振り返り、共存する未来について考える有意義な空間だ。

釜山広域市南区虹谷路(ホンゴクロ)320番ギル106 / +82-51-901-1400
10:00 ~ 18:00（17:30以降入場不可） / 月曜日は定休日
都市鉄道：2号線モッコル駅1番出口→マウルバス南区9番に乗り換え→国連平和記念館下車
駐車：国連平和記念館駐車場

国連記念公園

世界で唯一の国連軍共同墓地がある国連記念公園には、韓国戦争の際に命を落とした兵士たちが眠っている。名もなき兵士たちを追悼するオブジェや、戦没者の名前が刻まれた記念碑の間に参戦国の国旗がはためき、胸に響いてくるものがある。世界各地から参拝者が訪れる光景は、国連記念公園ならではの風景だ。

70年前に大韓民国という小さな国を守るため異国の地に降り立った若者たちのことを記憶し、彼らがいたからこそ現在の韓国があることを振り返り、謙虚な姿勢で感謝の気持ちを伝えてみてはどうだろうか。

釜山広域市南区UN平和路(ユーエヌピョンファロ)93 / +82-51-625-0625
9:00～18:00 / 冬季17:00 / 年中無休
都市鉄道2号線大淵駅3番出口徒歩18分
バス134, 68, 138, 138-1, 1006番「国連記念公園‧釜山文化会館」下車
駐車：国連記念公園駐車場

釜山博物館

「釜山」の名を冠する博物館。釜山を代表する博物館で、韓国の歴史が詰まっている。1978年11月に開館した「釜山博物館」は、釜山市民の憩いの場で、旧石器時代の遺物から高麗時代、朝鮮時代を経て近現代に至るまでの釜山の歴史が集約された、大規模な展示館だ。数千年の時を貫く釜山博物館。子どもたちには教科書にない歴史を教え、大人は釜山の歴史が持つ時の重みを体験できる、特別な空間となるはずだ。

釜山広域市南区UN平和路(ユーエヌピョンファロ)63 / +82-51-610-7111
09:00~18:00(最終入場17：00) / 月曜日は定休日
都市鉄道：2号線大淵駅1番出口徒歩10分
バス 134、51、68、138、138-1、1006番で市立博物館‧釜山文化会館下車
駐車：釜山博物館駐車場

国連彫刻公園

国連記念公園の中にある国連彫刻公園も見逃せません。国立記念公園を世界の平和と自由のシンボルとしてスポットを当て、国際的な観光名所にすべく整備されました。韓国戦争50周年を記念して「国連記念公園国際彫刻シンポジウム」が開催されたのですが、韓国戦争に参戦した21か国の彫刻家たちによる34点の作品が展示されています。

公園の中央に伸びる遊歩道を歩きながら世界的な彫刻家による作品を鑑賞し、平和と自由について深く考えることができる場所です。ここの木陰でしばらく憩いの時間を過ごし、汗を冷まして体力も取り戻しましょう。

2日目

二妓台公園
五六島
ウォーカーハウス
文化通り

二妓台公園

二妓台公園は、南区を代表する観光スポットです。海沿いの海岸の絶壁に沿って4.7kmの遊歩道が整えられています。軍事作戦区域となって長年立ち入り禁止となっていた地域で、手つかずの自然がそのまま残されています。打ち寄せた波が引くときに「さあああ」と音を立てるモンドル(小石)ビーチ、大都市の海の景色とは思えない奇岩や断崖絶壁は、二妓台自慢のスポットです。

海の向こうに見える海雲台マリンシティの高層ビル群は、二妓台の散策をより一層特別なものにしてくれます。波の音を聞いて遊歩道を歩いていると、いつの間にか心が洗われていることに気づきます。晴天の日でも、曇りの日でも、それぞれ趣が変わって素敵な場所なので、南区を旅する方に一押しの場所です。

釜山広域市南区龍湖洞一帯
地下鉄2号線・慶星大・釜慶大駅5番出口→慶星大学校入口バス停でコミュニティバス南区2に乗り換え→盆浦高等学校バス停で下車、徒歩9分
駐車：二妓台水辺公園第2公営駐車場

五六島

トンセンマルから出発し、二妓台海岸遊歩道を歩き切ると、五六島が見渡せる日の出公園に到着します。南海と東海の分岐点となる五六島を背景にして幻想的な日の出が見られる美しい公園です。解放感あふれる眺望と涼しい海の風がいつも気持ち良く感じられるので、地域住民にも愛されています。春は黄色い水仙と菜の花が咲き乱れ、全国から写真家が集まってきます。今の時期では、公園の中央にある蓮畑に蓮の花が満開して目を引きます。

日の出公園を過ぎてさらに下っていくと、手が届くほど近くで五六島を見られるスカイウォークがあります。地形がまるで馬の鞍のようだということで「乗頭馬(スンドゥマル)」と呼ばれる場所に、透明なガラス張りの床が敷かれた展望台が作られました。ここでは空の上を歩くようなスリルを満喫することができます。

釜山広域市南区五六島路(オリュクトロ)137
五六島スカイウォーク 09：00〜18：00（最終入場時刻 17:50)
* 雪、雨、強風時や施設の改修・補修時は閉鎖されることがあります。
都市鉄道2号線慶星大‧釜慶大駅 → バス24、27、131、南区2番に乗り換え → 五六島SKアパート下車
駐車：五六島スカイウォーク公営駐車場

ウォーカーハウス

ウォーカーハウスは、米8軍司令官だったウォーカー将軍が、連合軍の作戦を指揮するために臨時司令部として使っていた建物です。北韓軍(北朝鮮軍)の猛攻撃により洛東江(ナクトンガン)まで押されていた韓国軍と連合軍にとって洛東江は、死守しなければならない防御線でした。

ウォーカー将軍の指揮の下、洛東江戦線を守ったことに支えられ、仁川(インチョン)上陸作戦も成功を収めることができたのです。釜慶(プギョン)大学校の中にあるウォーカーハウスでは、これまであまり知られていなかった韓国戦争の隠れた英雄、ウォーカー将軍の人生と精神に触れることができます。

釜山広域市南区龍沼路45
地下鉄2号線・慶星大・釜慶大駅1番出口から徒歩8分
駐車：釜慶大学校駐車場

文化通り

慶星大前の大学路を歩くと、狭い路地に沿って木が生い茂る独特な雰囲気の場所が目に入ります。普通の住宅街のように見えますが、ここはまるで映画のワンシーンのようにエキゾチックな雰囲気に包まれています。南区の人気スポット、文化通りです。

五軒の建物の塀を取り壊し、一つの空間のようでまた独立しているような、独特な空間が誕生しました。ギャラリー、小劇場、カフェなどが備わった複合文化施設で、若者たちに支持され、今ではすっかり南区の人気スポットになりました。酒場と飲食店に覆いつくされていた大学路の路地に文化スペースができただけでも、十分注目を集める要素を備えています。ただならぬ建物の佇まいと植物で覆われた路地の雰囲気が相まってフォトジェニックなスポットとしても人気を博しています。

釜山広域市南区龍沼路13番ギル36-1
地下鉄2号線・慶星大・釜慶大駅1番出口から徒歩5分

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