「護国報勲の月」6月になると、たくさんの花がここに集まる。
それは、韓国戦争の戦没者を追悼する花で、戦争のない平和を願う想いが込められている。
当初は韓国戦争に参戦した21カ国の戦没者の遺体11,000体が安置されていたが、身元が確認された遺体は故国に戻り、現在はトルコ、イギリスなど11カ国の戦没者約2,300人以上の遺体が安置されている。
墓地は戦没者を埋蔵するために国連軍司令部が造成したもので、全国に仮埋葬された戦没将兵たちの遺骨が移され安置された。韓国政府は、遠い異国の地で命を失った国連軍の犠牲に報いる意味で、公園を国連に寄贈した。
公園の中央には、鳩が彫られた国連軍慰霊塔がある。戦没将兵の写真や記念品などが展示され、追悼するための空間となっている。2006年に建立された国連軍戦没将兵追悼碑には、行方不明者を含む戦没者の名前が刻まれている。その尊い命に想いを馳せ、大切な名前一つ一つに感謝の気持ちが込められている。
平和公園へと続く「無名勇士の道」では、こうした犠牲に対する感謝の気持ちがしみじみと湧いてくる。国連軍参戦記念塔に刻まれた文章が、その感謝の気持ちをよく表している。
「世界平和と自由のために、見知らぬ遠い異国の地で命をかけた韓国戦争の英雄たちに捧げます」。
公園の東側には国連彫刻公園がある。和合、同伴、平和などをテーマにした彫刻作品を鑑賞しながら、今日の平和は誰かの犠牲の上に成り立っていることを胸に刻むことができる。
国連記念公園からそう遠くないところに、国連平和記念館がある。数年にわたって続いた韓国戦争が終わり、停戦協定によって平和を勝ち取るまでの歴史が史実に基づき展示されている。平和の意味を振り返り、共存する未来について考える有意義な空間だ。
「ターン・トゥワード釜山」。11月11日午前11時にはサイレンが鳴り響き、世界の人々が国連記念公園の方向に顔を向ける。
韓国戦争参戦勇士たちの尊い犠牲の精神を忘れないためだ。
お役立ち情報
国連平和記念館には文化観光解説士が常駐しています。
エチケット
国連記念公園に参拝するときは
端正に服装を整え、静かに参拝してください。飲食物・ペットの持ち込みは禁止されています。墓地や芝生は立ち入り禁止です。