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釜山、記憶の断片を辿って歩くダークツーリズム

釜山のダークツーリズム

釜山、記憶の断片を辿って歩くダークツーリズム
  • 評価 レーティングの星未評価
  • PV 162
釜山の近現代史を巡るダークツーリズムの観光スポット。悲しい歴史と向き合い、人々の記憶の断片を辿ってみてください。
戦争の傷跡が残るこの場所で、教訓から学び、忘れてはならない過去を一緒に思い起こしましょう。
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日光鉱山村


徴用の強制労働の歴史と痕跡が伝わる場所、「日光鉱山村」をご紹介します。

日光鉱山村は、日本の植民地時代の痛ましい歴史を秘めた場所であり、徴用の痕跡をそのまま残している場所です。1930年代、住友鉱業株式会社が銅資源を搾取するために開発した日光鉱山がその歴史の始まりです。本格的な採掘は1937年からで、かつては「朝鮮5大銅山」と呼ばれるほど多くの銅が生産されました。1944年からは多くの朝鮮人が強制的に動員され、銅の採掘作業に従事させられた上に、一部は軍事訓練にも参加させられました。当時の作業環境は非常に劣悪で、多くの人が苦しい日々を過ごしたそうです。そのため、日光鉱山村は「地獄の職場」として悪名を轟かせました。

鉱山の入り口には、日本人幹部が使用していた日本式の事務所や家屋が残っており、日本の植民地時代の建築を見ることができます。洗濯場、井戸端、共同トイレなどは、強制労働を強いられた人々の悲惨な生活環境を物語っており、彼らの生活の痕跡を感じることができる重要な場所です。
廃坑により村は徐々に衰退していきましたが、まだ昔の面影が残っており、日本の植民地時代、先人たちの暮らしをうかがい知ることができます。

ここには歴史的な意味以外にも、ピンクミューリーグラスとススキが生い茂る景観農業団地があり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。自然と歴史が共存する鉱山村で、先人たちの痕跡を辿り、特別な時間を過ごしてみてください。

日光鉱山村

  • 住所:釜山広域市機張郡日光邑元里663-7
  • 交通情報:都市鉄道東海線・機張駅1番出口から徒歩7分→機張市場停留所で182番バスに乗り換え→佐川小学校停留所で下車→徒歩4分→佐川小学校停留所でマウルバス機張郡8-1番バスに乗り換え→鉱山入口停留所で下車→徒歩8分
  • 駐車:駐車場はないが、路上に駐車可能
  • お問い合わせ:+82-51-709-4000
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釜山港第1ふ頭


避難民の苦難の歴史を乗り越えて釜山の経済発展へつないだ復興のスタート地点「釜山第1ふ頭」をご紹介します。

釜山第1ふ頭は朝鮮時代から重要な貿易の要衝でした。1876年に江華条約(日本では日朝修好条規と呼ばれる)により開港され、釜山港の発展の歴史とともに軌を一にしました。日本の植民地時代には第1ふ頭が完成し、京釜線鉄道が開通したことで、日本の中国侵略の拠点となり、軍用の輸送の中心地としての機能を担っていました。

韓国戦争の時に第1ふ頭は、避難民や国連軍、援助物資の安全な輸送通路となりました。そのような経緯から避難民にとって希望の象徴であり、釜山復興のスタート地点でもあったのです。また、北韓(北朝鮮)軍と国連軍の捕虜が移動した歴史的な場所としても重要な意味を持っています。

現代に至っても、第1ふ頭は単なる物流基盤以上の意味を持ち、韓国の経済成長をリードするとともに、今では釜山新港につながる重要な拠点の役割を果たしています。過去の苦難と希望が共存する文化遺産として注目を集めており、ユネスコ文化遺産への登録をめぐる議論も活発に行われています。また、第1ふ頭の大型倉庫では、釜山国際写真祭など国際的な文化イベントが開かれ、観光と文化が調和する場所としての価値を提供しています。

希望と復興のシンボルである釜山第1ふ頭は、釜山のアイデンティティと発展に深く結びついています。ここで過去の痕跡を辿り、歴史の意味を振り返る特別な時間を過ごしてください。

釜山港第1ふ頭

  • 住所:釜山広域市中区中央洞4ガ15-33
  • 交通情報:都市鉄道釜山1号線・中央駅2番出口、徒歩9分
  • 駐車:駐車場有り
  • お問い合わせ:+82-51-600-4000
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釜山近現代歴史館別館


国際市場や宝水洞本屋通り、臨時首都記念館などがある釜山市中区一帯は、釜山の近現代史を伝える生きた歴史の教科書です。特に日帝強占期に東洋拓殖株式会社の建物として使用されていた釜山近代歴史館は、釜山近現代史のシンボルであり、釜山歴史探訪の中心となっています。
複合文化空間に変身した釜山近現代歴史館別館をさっそくご紹介します。

リニューアルオープンされた歴史的空間である釜山近現代歴史館別館は、建設から現在までの歴史を秘めています。その始まりは、日本の植民地時代である1929年に、東洋拓殖株式会社・釜山支店として建てられた旧釜山近代歴史館です。初期モダニズムの建築様式を垣間見ることができる西洋風の建物で、解放前までは釜山の陸と海、資源を収奪する侵略基地として活用され、解放後は米軍の宿舎として使われました。

大韓民国政府樹立後は米国文化院として使用され、1980年代の民主化運動の過程で放火に遭い、釜山近現代史の生き証人となりました。1999年には建物が市民に返還され、釜山近代歴史館として生まれ変わりました。そして2023年、市民の憩いの場、複合文化空間として改めて再出発しました。

2階の「テチョンマル」に上がると、この建物の歴史と構造を紹介する小さな展示スペースが最初に見えます。建物の構造がわかるように天井がむき出しなのも独特です。新築当時の技術的・時代的状況によって鉄筋コンクリート造と鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造という3種類の構造が複合的に用いられていることを自分の目で直接確かめることができます。

釜山近現代歴史館別館は、図書館や記録館、博物館、休憩所などの様々な機能が融合した複合文化空間です。通りがかりに立ち寄って涼んでもいいですし、日当たりの良い窓際に座ってゆったりと本を読んでもいいでしょう。待ち合わせの場所にしたり、学ぶための場所として利用したり。人それぞれ好きな方法で楽しめばいいのです。

釜山近現代歴史館別館

  • 住所 : 釜山広域市中区大庁路(テチョンロ)104
  • 都市鉄道 : 1号線中央駅5番出口から徒歩7分
  • 駐車 : 龍頭山公園公営駐車場
  • 営業曜日及び時間 : 火〜日 09:00~18:00(入館は17:00まで)
  • 休業日 : 1月1日、毎週月曜日
  • ホームページ : ートカット
  • 電話番号 : +82-51-607-8001
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釜山市民公園歴史館


釜山市民公園歴史文化館は、釜山市民公園が誕生するまでの100年の歴史を展示と映像を通して伝える場所です。釜山の悲しい近現代史を知ることができる様々な展示とプログラムにより、過去の釜山へタイムトラベルできます。

展示館は大きく分けて、記憶の空間と、第1展示室~第4展示室で構成されています。展示されている釜山の歴史をよくご覧になり、当時の釜山を生き生きと感じてみてください。

記憶の空間

記憶の空間は、1949年に建てられた鉄筋コンクリート造りでかつて米軍の将校たちが食事や宴会を楽しんだ場所です。天井に飾られている米軍の第8軍のマークと星の装飾が、当時の雰囲気を今に伝えています。今では、釜山市民公園の歴史的背景をテーマにした展示映像を鑑賞する空間になっています。

第1展示室

第1展示室では、日本の植民地時代に日本人が占領していた釜山凡田里・蓮池里一帯の農地の変化過程を紹介しています。凡田洞一帯は、娯楽と軍馬育成を目的とした西面競馬場として運営されましたが、その後、日本軍の基地や軍属向け臨時訓練所として使われました。展示室で凡田洞一帯の変化過程を見ながら、その歴史をたどってみてください。

第2展示室

第2展示室では、第二次世界大戦後、米軍が韓半島に駐屯するようになった過程と、釜山基地司令部「キャンプ・ハイアリア」がテーマとして展示されています。軍需物資の供給と後方基地としてのキャンプ・ハイアリアが果たした役割を、遺物と模型により肌で感じることができます。

第3展示室

第3展示室では、キャンプ・ハイリアの南側にあった凡田洞本洞が、米軍基地とともにどのように変化していったかについて紹介しています。米軍と共存することで形成された町の商圏や、好景気時代の住民の生活史を、模型を通して垣間見ることができます。

第4展示室

第4展示室は、市民団体が繰り広げたキャンプ・ハイアリアの敷地返還運動と釜山市民公園の造成の歴史を伝えています。説明のパネルや映像、インタラクティブな体験空間を通じて、運動が展開された当時の熱気とその努力を実感してください。

釜山市民公園歴史館

  • 住所:釜山広域市釜山鎮区市民公園73
  • 交通情報:都市鉄道釜山東海線・釜田駅2番出口→徒歩14分
  • 駐車:市民公園に駐車場有り
  • 営業曜日及び時間:火~日曜日 09:00~18:00
  • 休業日:月曜日
  • ホームページホームページはこちら
  • お問い合わせ:+82-51-850-6061
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国連平和記念館


韓国戦争の時の話が詳しく学べる場所、国連平和記念館をご紹介します。

国連平和記念館は、韓国戦争が勃発した原因や過程、参戦した国連軍、そして現在の国連のビジョンに至るまで、幅広い内容を扱っています。特に、韓半島の平和のために努めた26か国からなる連合国と参戦した軍人たちの足跡を、心に深く刻むことができるという点で、高い歴史的価値を有します。また、釜山にある展示館として、戦争時の避難民が集まった「臨時首都・釜山」の役割と意義が分かるコーナーも用意されています。

1階は、韓国戦争がどのように展開したか、その詳細な過程が描かれたテーマ展と、当時の軍需品を保存・展示している空間がメインとなっています。ここでは、真摯な態度で当時の状況を想像してみる時間を持つことをお勧めします。

2階の展示室は、戦争当時の国連の活躍を知り、国連軍の足跡をたどるテーマで構成されています。国連軍が戦争で使用していた物が展示されており、参戦した軍人の様子を生き生きと感じるとともにその犠牲精神を称えることができます。
特に、壁面と床を活用したマジックアートや廊下に展示された始発自動車(韓国初の国産自動車)と実際の軍用レトナが目を引きます。ここを訪れた子供たちが韓国の歴史を身近に感じられるように努めていることが伝わってきます。

また、2階には国連キッズゾーンがつくられています。もし、子供が退屈そうにしていたら、おもちゃで遊ばせたり、本を読ませたりして、気分転換に利用することができます。

その他、国連の意味とその意義、現在の国連のビジョン、ユニセフの役割についても詳細に展示されています。また、参戦した国連軍にメッセージを伝える平和メッセージゾーンも設けられているので、感謝の気持ちを込めてメッセージを伝えてはいかがでしょうか。

国連平和記念館は、国連記念公園から近いため、一緒に回るのにうってつけです。国連平和記念館を見学した後、国連記念公園を訪れ、戦没者を追悼する時間を持つと、より有意義な歴史紀行になりそうです。

国連平和記念館

  • 住所:釜山広域市南区虹谷路(ホンゴクロ)320番ギル106
  • 交通情報:都市鉄道釜山2号線・大淵駅5番出口→大淵駅・釜山銀行停留所で138番バスに乗り換え→国連記念公園・釜山文化会館停留所で下車→徒歩10分
  • 駐車:駐車場有り-記念館の右側の上り坂を登ったところにある3階屋外駐車場
  • 運営曜日及び時間:火~日曜日10:00~18:00(入場締め切り17:30)
  • 休業日:月曜日(10月17日~12月31日はリニューアル工事により部分的にのみ見学可能)
  • ホームページホームページはこちら
  • お問い合わせ:+82-51-901-1400
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国連記念公園


韓国戦争の参戦国が払った犠牲を称え、平和を願う心が花となって咲き誇る国連記念公園をご紹介します。ここは毎年6月、「護国報恩の月」になると、戦争のない平和を願い、花々が咲き誇る場所です。その花々は韓国戦争の戦没者を追悼し、その崇高な犠牲的精神を称える心の象徴でもあります。
当初は韓国戦争に参戦した21カ国の戦没者の遺体11,000体が安置されていたが、身元が確認された遺体は故国に戻り、現在はトルコ、イギリスなど11カ国の戦没者約2,300人以上の遺体が安置されている。
墓地は戦没者を埋蔵するために国連軍司令部が造成したもので、全国に仮埋葬された戦没将兵たちの遺骨が移され安置された。韓国政府は、遠い異国の地で命を失った国連軍の犠牲に報いる意味で、公園を国連に寄贈した。

公園の中央には、鳩が彫られた国連軍慰霊塔がある。戦没将兵の写真や記念品などが展示され、追悼するための空間となっている。2006年に建立された国連軍戦没将兵追悼碑には、行方不明者を含む戦没者の名前が刻まれている。その尊い命に想いを馳せ、大切な名前一つ一つに感謝の気持ちが込められている。

平和公園へと続く「無名勇士の道」では、こうした犠牲に対する感謝の気持ちがしみじみと湧いてくる。国連軍参戦記念塔に刻まれた文章が、その感謝の気持ちをよく表している。
「世界平和と自由のために、見知らぬ遠い異国の地で命をかけた韓国戦争の英雄たちに捧げます」。

国連記念公園

  • 住所 :釜山広域市南区UN平和路(ユーエヌピョンファロ)93
  • 交通情報:都市鉄道釜山2号線・大淵駅5番出口→大淵駅・釜山銀行停留所で138番バスに乗り換え→国連記念公園・釜山文化会館停留所で下車→徒歩3分
  • 駐車:駐車場有り
  • 電話番号:+82-51-625-0625

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