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釜山のコーヒーの魅力に、きっと虜になるはず

文・写真　旅行作家鄭琥潤

評価 5.0
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忙しい日常を癒してくれる芳醇な香りのコーヒーは、私たちの暮らしに欠かせない存在となっています。毎年10月1日は、国際コーヒー機関(ICO)が制定した「世界コーヒーの日」でもあります。今では、コーヒーは世界を結ぶ特別な文化となりつつあります。「コーヒー」といえば釜山が連想されるのは、世界の産地のコーヒー豆が釜山港から入り、全国へと流通するからです。韓国におけるコーヒーの物流の95%を占める釜山！ですから、新鮮なコーヒー豆の味が堪能できる場所なのです。

素晴らしい自然景観を眺めながらコーヒーを嗜み、癒しの時間が過ごせる場所として広く知られる釜山。国際珈琲博物館はもちろん、スペシャルティーとスモールブランドも共存する場所。グローバルコーヒーフェスティバルが開催されるコーヒーの都・釜山で、釜山のコーヒーの魅力を堪能してください。

国際珈琲博物館

今では汽車が止まらなくなった釜山鎮の旧駅舎は、全体をリニューアルして市民向けの様々な文化プログラムや特別公演を行う「文化プラットフォーム『市民の広場』」へと生まれ変わりました。温かい雰囲気が漂うピンク色の建物の裏には、ぎっしりと汽車の線路が敷かれていて、広々とした釜山港が位置しています。建物の1階には、「国際珈琲博物館」という特別な空間が設けられています。様々な世界のコーヒー器具約2000点が展示されており、世界のコーヒー器具が一堂に会しています。

コーヒーを愛してやまない一人の市民が収集してきた大切なコーヒー器具を、詳しい説明付きで見ることができます。コーヒーの歴史と文化について幅広く理解できる展示であり、ユニークなエピソードをいっしょに聞くことができる「ドーセント体験」をお申込みいただければ、もっと楽しい観覧体験になるはずです。コーヒー抽出体験と試飲までできるワンデイクラスも運営されています。サイフォン、パーコレーター、ビギン、トルコ、モカポットなど様々なコーヒー器具を使って抽出する様子を鑑賞することができるため、ユニークで特別な体験になるはずです。
午後6時になると照明が点灯し、日没と調和して美しい風景を織り成す文化プラットフォーム「市民広場」。国際珈琲博物館を訪れた後、気軽に散歩してみるのも、良い思い出になるでしょう。

1st グローバル影島コーヒーフェスティバル&影島コーヒー特化通り

話題の釜山のコーヒースポット「影島」では、今年の11月、特別なコーヒーフェスティバルが開かれる予定です。2019年と2021年に続き、今年で3回目を迎える影島コーヒーフェスティバルは、「グローバル」という名が付いたことでさらに規模を拡大し、コーヒー生産国の8カ国、主要農場2カ所、コーヒー企業80社、120のブースが参加します。住民参加型で、コーヒーの無料試飲や各種体験型イベントなども行われますので11月4日～6日の期間中に、国立海洋博物館前アミール公園を是非訪れてください。

釜山影島区蓬莱ナル路600mの区間には、コーヒー特化通りが整えられていて、コーヒー好きを魅了しています。展示＆文化施設の「ブルーポート2021」、廃工場を改造した複合文化施設の「無明日記」、コーヒーを淹れる全過程が見られる「Momosロースタリー&コーヒーバー」などが入店しています。車道の幅を減らし、歩道は拡大して歩行者の安全と利便さを確保するとともに、様々なデザインの装飾が施された造形物が設置される予定ですので、釜山の新しいコーヒー名所になること間違いなさそうです。

Momosロースタリー&コーヒーバー

コーヒー豆の保管からロースティング、パッキングまで、コーヒー包装される全過程が見られる場所で、韓国人としてはじめて2019年にワールド・バリスタ・チャンピオンシップで優勝したチョン・ジュヨンさんが運営しています。船着き場だった建物を改造してつくられたカフェの内部では、コーヒー生豆の保管過程からロースティング中の豆、そしてコーヒーを抽出する過程すべてを観覧することができます。

Momosコーヒーの最大の特長、1:1サービスもユニークな体験になることでしょう。担当のバリスタがコーヒーを淹れる間、詳しい説明をしたり色々な楽しい話をすることができます。きっとコーヒーに関する普段からの疑問が解消される時間になるずです。今までのカフェにはなかった、コーヒーを楽しむ様々な方法を提案するMomosの運営方法は、もう一つの文化として根付く予感がします。釜山でしか味わえない特別なMomosコーヒーを飲み、そしてお気に入りのコーヒー豆やグッズはお土産として購入できますので、一杯のコーヒーを味わってショッピングを楽しむのも良いでしょう。

ブラックアップコーヒー乙淑島店

コーヒー好きなら釜山で絶対訪れるコーヒーグルメ店ブラックアップコーヒーでは、色々なハンドドリップのコーヒーと個性豊かな飲み物が味わえます。とくに乙淑島店は、ミューレンベルギア・カピラリスが咲いている美しい庭が整えられていて、コーヒーといっしょに写真に収めるのにうってつけの場所です。広い窓があるインテリアもとても素敵で、バーに座ってまったりとハンドドリップのコーヒーが飲めるのはもちろん、お気に入りのコーヒー豆を購入できます。

ブラックアップコーヒーのシグネチャーメニューは、「ヘスヨムコーヒー」。コールドブリューの上に甘いクリームが載っていて、さらにその上には塩が振りかけられています。クリームを混ぜずにそのまま飲むと柔らかいのどごしが格別です。まず甘さが引き立ち、香ばしい味わいが続き、そして最後に、塩の味が感じられます。釜山の海を連想させる塩の味が魅力的です。特別なコーヒーの味に乙淑島の美しい風景が加わり、釜山のコーヒーにきっと魅了されることでしょう。

利用案内

住所
国際珈琲博物館：釜山広域市東区中央大路380(佐川洞、旧・釜山鎮駅)
ブラックアップコーヒー乙淑島店：釜山広域市沙下区洛東南路1233番ギル30
Momosロースタリー＆コーヒーバー：釜山広域市影島区蓬莱ナル路160
電話番号
国際珈琲博物館：+82-507-1324-9760
ブラックアップコーヒー乙淑島店：+82-51-203-7791
Momosロースタリー＆コーヒーバー：+82-70-5129-0184
休業日
国際珈琲博物館:月曜日
ブラックアップコーヒー乙淑島店：年中無休
Momosロースタリー＆コーヒーバー：旧正月・秋夕当日
営業曜日及び時間
国際珈琲博物館：火曜日~日曜日 11:00-18:00(入場締め切り時間17:30)
ブラックアップコーヒー乙淑島店：10:00-22:00
Momosロースタリー＆コーヒーバー：09:00-18:00
利用料金
国際珈琲博物館:無料
ブラックアップコーヒー乙淑島店, Momosロースタリー＆コーヒーバー：メニューごとに異なる
交通情報
国際珈琲博物館
都市鉄道1号線・釜山鎮駅8番出口から徒歩2分
駐車：釜山鎮駅公営駐車場

ブラックアップコーヒー乙淑島店
都市鉄道1号線・下端駅3番出口→下端駅バス停58-2、3、168、55、58、520バスに乗り換え→乙淑島バス停にて下車。徒歩6分
駐車ブラックアップコーヒー乙淑島店駐車場

Momosロースタリー＆コーヒーバー
都市鉄道1号線・釜山駅7番出口→釜山駅バス停にて88-1番バスに乗り換え→ホームプラスバス停にて下車。徒歩6分
駐車 Momosロースタリー＆コーヒーバー駐車場

釜山のコーヒーの魅力に、きっと虜になるはず

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